閃の軌跡2:感想
最終更新日2014年11月15日
感想
一周終わっての感想
攻略本や雑誌で、ネタバレインタビューが出始めたので、
ガッツリ読む前に自分の感想を書いておきます。
一ヶ月強、約100時間のプレイでした。
イージーモードだったのですが、第二部がね。
あのマラソンが一周に一週間とか、マジで掛かりました。
あと、おまけ要素が、思いのほか長かったです。
後日譚にダンジョンが出てきたときは、その日中に終わりたいと思っていたところだったので、ショックでした。
結局そこは、戦闘回避、宝無視で駆け抜けてしまったんですが、頂上のボスで無茶した報いを受けました。
イージーだと、ボス戦でもバフは挑発やノーブルオーダーのみで済んでいたんですが、それじゃ無理でした。
相手側の足を引っ張らないとこちらのターンにならないんですもの。
3キャラくらいセラフィムリングを持っていたんですが、取り込まれたりしてなかなか使えなかったです。
そして、デバフ用のアーツは組み込んでいないって言うか、いくつか入っていたとは思うけど、一度も使った事の無い物ばかりで効果的に使えませんでした。
あそこは、最強武器を増やしたり、二周目でイベント起こしたいキャラを満足いくまで育成する場所ですよね?
当分戦いたくないので、そのまま二周目に入っちゃいましたけどね。
そう、二周目やってるんですよ!
軌跡では超久しぶりなんです。
FC(持ってるのはPC版の無印です)は、やろうとして四輪の塔に登ったところで、ヨシュアのイベントがあるじゃないですか。
あれで引っかかって止まっちゃいました。
それ以来です。
いつも「やりたい!」とは思うんだけど、時間がないとか色々言い訳しているうちに萎えてしまうんだけど、今度は遊べる気がするんだ。
まあ今回は、2周目要素があるって知ったからでもあります。
ユーシスが合流したら満足して投げ出すかもしれないけど、(それ朱紅い雫の真実の島で止まるのと同じ^^)頑張ります。
上手くまとめられなかったので、箇条書きっぽくしてみました。
ユーシス
閃1で、期待せずにいたら思いっきりはまっちゃった、萌えの張本人。
前作で早々に高慢な態度が崩れただけに、今回も期待していましたが、なかなか登場してくれなくて焦らされました。
今回は本筋がらみで、どこに属するのかを迷ってた彼。
自分なりのけじめのつけ方が馬とバイクの勝負って、真面目なのかギャグなのか分からんかったです。
でも父親にしばしの別れを告げるところを皮切りに、頼もしくなったなって思うことが度々でした。
つらい事件も起こったのですが、めげても、仲間が支えてくれたりして、乗り越えていけて、良かったなって思いました。
一周目、第三学生寮のイベントはユーシスのを見たのですが、
辛らつな言葉遣いではありましたが、クロウの事も案じていたみたい?
考えてくれていたようです。
クロウを取り戻したいリィン、
兄に正面きって向かおうとしているユーシス。
互いに立場が似ていることもあって、励ましあう間柄としてはしっくりしているなって感じました。
ただ、無二の友人って言われると、そこまでリィンと絆が深かったかなって思う部分はありましたね。
深いのではなく、深めたい、なのかもしれませんね。
他のキャラのイベントを見たら、また印象が変わりそうです。
でも、このイベントの後、自分から積極的に言い出すようになったユーシス、
終章のアルバレア公爵との口論が圧巻でした。
短いシーンではあるんだけど、成長したなあって。
それをきっかけに、自分の足場を育てつつあるのかなってラストのあたりでは思いましたね。
最後の寮イベントで学院に残りたそうな事を言っていたのが可愛かったです。
7組の中では、今後の登場が望めそうなキャラなので、期待は捨てずに持っていようと思います。
絆と言え、番うなんていうなぁ!
トールズ休日の第三学生寮イベントの前の、セリーヌの台詞が思わせぶりすぎて赤面モノでした。
いや、女の子を誘うなら良いよ、まだ。
リィンは男固定なんだから、女性プレイヤーとしては男の子のイベントを見たくても、友情ものにしかならないわけでしょう?
それを一まとめに「番う相手を云々」と言われたのにはビックリでした。
BL推奨ですか?って、こっちが赤面ですよ。
そりゃまあ、セリーヌのセリフの時点ではどちらの性別の仲間を選ぶか確定できませんけども。
女性プレイヤーは1割強というところらしいので、致し方ないのかもしれませんが、女の子を選ぶだろうという想定は無くしてもらえたら嬉しいなあ。
いや、世界の流れを汲んでマイノリティにも優しかったのだろうか。
いやいや、それにしては友情イベントだったし、男子。
閑話休題。
でも、こういうイベントで仲良くなれるのは良いですね。
プレイ中には見ないだろうなっていう女の子のを少し動画で見たのですが、やっぱり赤面モノでした。
ミュラーが別人なこと、ユーシスのカットイン絵が別人なこと
閃1もそうでしたが、今までのチビキャライメージとなんか違って、感情移入しにくかったのです。
ミュラーさんは特に、オリビエと一緒にいなかったので、そう感じたかも。
ユーシスは、リンクの時に入るカットインの絵の印象が、他と違いすぎて残念でした。
クロウは何か予感があったこと
終わり方に関しては、私は納得でした。
先にクリアされた、ツイッターのフォロワーさんたちからは、ダークな雰囲気が漏れていて、なので、ちょっと心構えが出来ていたかもしれません。
フラフラとリィンの動向を何度も見に来ていたクロウ。
幕間で会った時に、生気がないなって印象でした。
彼もVやSと同じように、目的を終えてしまった抜け殻状態だったんじゃないかと感じました。
ただその後の展開がね。
間髪いれずにあの展開はね。
酷過ぎるよね。
知らないままだったのが、唯一の慰めになるんでしょうか。
第二のレーヴェにされないか心配になったのですが、早速皆を見つめるまぼろしが描かれていましたね。
そっとしておいてはくれないのかしら。
瀕死の親友に敵憑依させて手駒に使う前例あるし(同じシナリオさんですよね)、
かなりえぐい事も書けちゃう人のように感じるので(というか、嫌なことを書けないと物語は綴れないですよね)、今後については不安もたっぷり感じます。
ただでさえ死体が消えたとか、生き返ってるとか、過去作で死んだ人を取り戻すとか不穏なのに!
ホラーは嫌い~~。
カイエン公
終章最後のステージで、カイエン公が「亡国の、浮浪児め!」って言ったんですよ。
その時、閃1のパトリックのセリフを思い出しちゃったんですね。
浮浪児=リィンと思い込んで、だったら、亡国ってどこよ?! と考え込んじゃった。
でもこれクロウのことですよね。
亡国=ジュライ市国で。
それに気が付いたら、改めてカイエン公酷いと思いました。
彷徨っているクロウに目を付けて何年も世話してきたんじゃないんでしょうか。
心の底でそんな風に蔑んでいたの。
いやまあなんか、クロウはむしろクロチルダとしっくりしてたから(最終戦あたりの雰囲気が、男と女の関係っぽく見えました)、
カイエン公は自分の見つけた手駒を掠め取られた気分だったかもしれないですね。
カイエン公の自分の目的丸出しの姿勢は、良かったです。
プレイ日記の方に書いたけど、祖先の恨みを晴らすみたいな事を言い出した時、
情けないラスボスと言われた海の檻歌のラスボスを思い出しちゃって。
わがままな理由のボスだなあと思ったんです。
でも、「自分の立場を奪い取った奴憎し」の姿勢が強くて崩れない。
崩れないどころか、どこまでも周りが見えていなくて。
一番の敵が現れるまで、クロウたちが負けても、クロチルダに愛想を着かされても、
まだチャンスがあると思っている節が、執念深くてすごかった。
声優さんの演技も素晴らしかったですしね。
でもその分、彼の雇った面々との、意識の落差が酷かったですね。
クロウもクロチルダも契約だからそばにいただけ。
懐刀のはずのルーファスは自分の思惑で動いていたし、
結社の他のメンバーも、西風の二人も、ビジネスライクでした。
もとより命令に反応する以外のリアクションがないアルティナは言うまでもなくって。
何かばらばらでしたよね。
リィンの出自
リィンの生まれのこと、予想もしていなくて驚いたことでした。
外伝でリィンが名乗るときに、ちょっとドキドキしました。
シュバルツァー男爵の息子として、これからも生きていくのかな。
出来ればそうであって欲しいと思います。
ユミルに行って話を聞きたいなあ。
あの遺跡の前に捨てられていたんだっけ。
だとしたら、歩いてきて選んだ場所じゃなくて、精霊の道を通して捨て置かれたのかな。
リィンの親がどうして精霊の道を使えたのか、説明しなくてはいけませんけど。
更に、どうやって男爵さんが知ったのかも、説明が必要ですけれども。
すごく、気になるけど。
ルーファス卿
閃1で、何度か「私と父は違う」って言っていたんですよね。
それはユーシスに、自分の目で見て学べという助言をしているんだと思っていた。
してやられました。
ルーファスの今後は。
何も思いつかないので、語られるものを受け止めるだけかな。
お兄ちゃんより弟の方が気になります。
デュバリィさん
本流傍流の話は全然見えなかった。
あれ、理解させようとしてなかったでしょ?
でも整理してみたら、分かる話になっているのかな。
彼女の属している使徒(あの方、マスター、鋼の聖女)&鉄騎隊と、
レグラムに伝わる槍の聖女の伝説。
ただの思い込みかしら。
会話を聞くのが楽しかったキャラでした。
地団太踏むとか、もう、最高。
「何を馴れ合ってるんですの」とか、お前が言うなって感じでした。
製作者内で自虐するなって思いました。
話が終わっていませんが
謎が謎を呼び、って感じで、ろくに解決していませんが、
それを残念に思うって言うよりは、続き物なんだなって強く感じましたね。
全体として、まだ起承転結の、承の部分なのかなと、思いました。
軌跡を全体で一つの物語と意識したのも、今回が初めてかな。
最後までに必要な種まきをしているって感じで、どういう風に転がっていくのか楽しみにしようと思いました。
まあ、ユーシスは、チラッとでも出てこれば御の字くらいなのかな。
リィンはこれからもガッツリ登場する場面がありそうに思います。
んー、ガンダムのシリーズにアムロ・レイが出てくるみたいな感じ?
(ガンダムを引き合いに出すと、主人公乗っ取りとかも浮上しちゃいますが、そういう意図ではないです。Zのアムロとかそんな感じ。)
オリヴァルト皇子
後日譚でトヴァルが、帝国には”彼”に対抗する勢力が無くなったって言ってます。
これミスリード狙ってる気がしたんですよね。
それか、今は勢力と呼べるような大きなものではないからカウントされなかったか。
作中でオリヴァルトが、ドライケルス帝に比喩される事があったんですね。
でも、精霊窟で過去のイメージを見たりしたのはリィンだった。
緋の騎神に反応したのはセドリックだった。
一人に集中していないところが、オリヴァルトの行動の自由を束縛しないためと考えることも出来るのかなって思いました。
内戦終結後、見事なほどにオリヴァルトとカレイジャスについては語られなかったので、まだ何かあるような気がします。
マクバーンが凄かったこと
本当に人外でしたが、いずれまた出てくるのかなあ。
もう戦いたくないんですけど。
ベリルちゃんが謎だった件
わかんない人ですねえ。
セリーヌが「魔女でもないくせに」って言ってましたから、魔女ではなさそうです。
けど、ただの占い師とも思えませんし、何かしらの能力は持っているのかな。
狂言でしょうかねえ。
やりこみ要素が結構親切だった
第二部の、どんどん拡張されていく訪問先に真っ青になりました。
でも本集めや料理なんかは親切になりましたね。
獲得できるタイミングが長くなったし、艦内で補完してくれるお店もあったし、
トリスタでも挽回できたし。
さらに初めてトレジャーハンターを取れて感動でした。
トロフィーコンプは目指していないので、40%くらいですが、
2周目にもいくつか埋められそうです。
オーブメントの全外し&自動セット
イージーで遊ぶライトゲーマーにとって、アーツのセレクトは面倒の一言です。
なので戦える間は攻撃とクラフト頼み。
ラスボスが近づくに連れて、アーツじゃないと大ダメージが与えられなくなって、やっと重い腰を上げるのがいつものパターンでした。
今回はスロットを開くのが精一杯で、クオーツをろくに作れませんでした。
それでも拾ったクオーツは相当な数になり、どの組み合わせが効果的か、とか、素人にはさっぱり分かりません。
空の頃の点数でアーツが決まるのも悩みましたが、アーツのクオーツが沢山あるのも悩みの元ですね。
そんなある日気付いた「クオーツ全外し」「自動セット」のボタン。
こんなラクチンなもの、いつから実装されていたんでしょう。
自動セットには、「攻撃魔法型」「回復魔法型」「バランス型」などがあったかな。
補助系もあったかも。
これで基本的なところは悩まないようになりました。
楽に勝てればいい、戦略なんて要らないってお仲間は、試す価値ありだと思います。
お兄ちゃんと妹
前作では、血の繋がらない妹相手に鈍さを発揮していた程度でしたが、
今回は引き離された妹を探すという、どこかで聞いたような展開になりました。
でも蓋をあけて見れば、妹探しはどこへやら、先輩を取り戻すんだが第一になってて、
やっぱりどこかの主人公の二の舞になっていると思いました。
取り戻したかに見えた相手が瀕死で、
魔法使いにも無理って言われて、
自分の腕の中で逝ってしまうっていうのまで。
あれ、似てるってレベルじゃないような。
リィンのこれから
後日譚では、皆が繰り上げ卒業を目指しているのが会話から分かって驚きでした。
そうまでして急ぐ必要があるのかなって人もいるような気がしたんです。
編入をするエリオットは納得できたし、マキアスも分かる気がする。
ユーシスが領地の管理に時間を取られるようになるって言うのもわかります。
(もっとも、縁キャラとしての会話内で、学院に残りたそうな事は言っていましたが。
他のキャラもそんなことを言うのかな?
アリサは縁キャラでなくても涙を見せていましたし。)
エマは士官学院にいる意味もなくなったので、去るのは当然かもしれない。
サラが遊撃士に戻ると知ったら、フィーが学生に固執しないのも分かります。
その他の人まで、卒業していく必要はあったのかな。
アリサ、ラウラ、ガイウス、ミリアム。
あー、ミリアムは本業に戻るだけか。元々潜入のような形で入ってきたのでしたね。
学院に縛り付けられた感のあるリィンと、もう一年切磋琢磨する人がいても良かったんじゃないかなあって、感じました。
彼らの話し合いがどういうものだったのか、気になりました。
生徒会長が決まっていないって言ってましたね。
それもう、リィンが押し付けられるの決まってませんか。
「敵」という言葉の意味、少し変えてきた気がします。
一般的には「戦って、倒すか、倒されるか」の相手を指すでしょう。
かたきだったり、単純に悪の組織だったりして立場が変わることがない。
でも、軌跡は、もっと複雑。
一度戦ったからといって、それが敵に固定されるとは限らない。
レンが最初だったと思いますが、エステルとヨシュアは2作分レンを追って彼女を捕まえた。
リィンは、取り戻すことは適わなかったけれど、気持ちは届いていたと思うんです。
外伝を遊んで、どっちも負けさせたくなくて困りました。
その気持ちは今後の展開に、意味を持っているんじゃないかなあ。
「勝ちたい(勝負)」と「倒したい(殺し合い)」の違いかな。
勝敗は決めるけれども、それ以上はしない。
だからといって、本気出した相手に立ち向かおうとしたら、ことごとく応援勢に取られるのは釈然としませんでしたが。
ファルコムがツイッターで白き魔女を閃の軌跡IIのルーツと言っていたんですが、
違う気がするんですよねえ。
白き魔女のラスダンでも、かかわりのあった人たちが応援に駆けつけてくれるんですけど、
その人たちって、主人公たちと触れ合って、心を動かされた人たちだったと思うんです。
でも、閃の軌跡IIで駆けつけてくれたのは、主人公たちの保護者だったと思うんですよね。
あそこに来てくれたのがですね、
可能か不可能か、役に立ったか立ちそうにないかは別として、
ケルディックの大市の商人たちだったり(ベッキーやヒューゴも応援してたり)、
スカーレットだったりしたら、
白き魔女がルーツって言われても納得するんですけども。
それに白き魔女でパーティに立ちふさがったのって、今作で言ったら領邦軍兵士&将校程度の敵キャラでしたよ?
中ボスを応援勢が奪うなんてなかったと思うよ?
本来2年くらい掛けて作るものを、1年で作ったと発売前に言っていましたし、
さらに今回、中国語と韓国語版を同時発売したことから、
シナリオがロックされるタイミングは、今までより早まっただろうと推測できます。
国内版だけだったら直せたタイミングで、直せなかった部分はあったでしょうし、
同じ言い回しが多かったのも、その辺の微調整のタイミングが上手く取れなかったこともあるのかなと。
それは反省点として次回以降に考慮してもらいたいです。
来年はイースの新作が出るから、軌跡はオンラインの暁の軌跡だけですよね。
「特務支援課」「クロスベル自治州」という単語が並ぶからには、零や閃1と近い時間軸でしょう。
クロスベルとリベールとレミファリア。
どんな話が展開するのか楽しみです。
2014.11.15.