閃の軌跡4:感想
最終更新日2019年7月26日
感想
感想書かなきゃ、って、ずっと思い続けていたのですが、
書いては消し、書いては消しで、全然まとまりません。
クリアした時に一番強く思ったのは「やっと終わった」でした。
長かった。
エンディングにたどり着くまで半年掛かりました。
モチベーションを保つのが大変でした。
プレイ時間が1時間/1日平均と短かったせいもあるのですが、
それだけではなくて。
章の始まりではイベント進行の長さがつらくて、
キャラを操作し始めると町巡りマラソンが大変で、
やり込み要素はどんどん増えていって、
そして章の終わりは数日がかりでやっと終わる。
これの繰り返しでした。
イレギュラーはあまり無く、同じようなルーチンを繰り返すだけ。
閃1~3もそうだったので、もう先が読めてしまう。
ボス戦の対戦相手も予想できるし、前座メンバーも大体分かる。
起承転結で言ったら、”起承転”が閃3で、”結”だけの閃4。
ひたすら決戦ー開戦に向けて流れていく。
メインキャラも、サブキャラも、町の人も、味方する or 呪われる。
クエストもそういうものが多くて、他の味付けは無いのか~!って思ったり。
きっと合わなかったんでしょうね。
自分と、閃4の見せ方。
4だけじゃないか。3も同じような感じのもやもやを抱えていた気がします。
☆☆☆
一番楽しかったのは断章でした。
リィンを取り戻そうとする後半はもちろん、魔女の里総動員の突入シーンが圧巻でした。
魔女様たちかっこよかったな~。
ベタですけど、ラテン語が出てきたりするとテンション上がります。
最終幕で、演習地跡に出張ってきている里の人達を見つけて、
また凄いのが見られるのかな~って期待していたんですけど、なかったのが残念でした。
キーアとレンは……あの子達って元々ああいう特性?だったでしょうか?
なんとなく受け入れてしまいましたけど。
特にレンは、何でもできる子というよりは、ロボットと交流できる子という印象だったんだけど。
第二部が一番辛かったかな。
話は全然動かないし、メインでさえ仲間の解放だけでした。
同じような流れではあっても、第三部はもうちょっと活気があった。
こちらに合流してこない卒業生や助っ人たちの暗躍を、もっと匂わせてくれても良かった気がしました。
オリビエたちは、閃3で散ってしまったとは全く思えなかったからねぇ。
オリビエの登場したタイミング、早いなと思いました。
もう少し引っ張るかと思ってました。次の章くらいかと。
絆イベントのハート付き女子たちは、同性という事もあって感情移入しにくかったです。
アリサとフィー、サラあたりはまったく付いていけず。
エマとラウラはかろうじて共感できた。
ミュゼは、可愛かった。
ほかの子達はそんなに踏み込んでいなかったですよね。
ユウナはまさか惚れるとは思っていなかったのでびっくりしましたっけ。
前日譚の最後のイベントも、6キャラ見ましたけど、なかなか温度差が付いていて驚きました。
リィンがアリサにだけ積極的にいってるのがね。本命だなぁって。
でも誰も選ばないルートが良かったのでそれを使っちゃいましたけど。
☆☆☆
エンディングまで見終わってから振り返ると、かなりいろいろ削ぎ落としたのかなと感じました。
空組、クロスベル組が、新7組には接触したけど、リィンを見極めるような行動はなかったこと。
にもかかわらず、受け入れていたこと。
メインストーリーに絡まない作りにしたために、入れられなかったのかなと思いました。
聖杯騎士団が、手助け以上の行動を全くしていなかったこと。
トマスがケビンとワジが来られなくなった旨をこぼしていましたし、
エンディングには団長やリースも居ましたよね。
3の終盤で爆弾発言してくれたルーファス兄上とユーシスの葛藤、いや愛憎、ではなくて対決?も軽くて、
「君はミリアムだけで良いのか?」とハリセンで引っぱたきたくてたまりませんでした。
まあ3でルーファスが、ユーシスよりも(オズボーンの息子である)リィンの方が気になる、みたいに言ってたので、
兄上の方からは、ユーシスにいう事もなかったのかもしれません。
次の当主は君だから、だけで十分だと思っていたのかもしれません。
でもユーシスにとってはそれだけではないと思うのです。
兄であり、父代わりでもあり、目標・理想でもあったはずのルーファスなのです。
バトル前の掛け合いだけじゃなくて、二人が話す場面を見たかったなぁ。
エンディングで唐突に語られた「クロスベル開放」は、『ああやっぱり……』という感じで。
碧の軌跡のエピローグが、ここまで足枷になってるんだなと思いました。
プレイ記録中にも書きましたけど、もう少し、やらかしそうな士官とかを描写しといて欲しかったなあ。
クレアさんの部下の、今回ちょっとお話しした人みたいな、(名前出てこないけど、覚えているんですよ!)
ちょっとの描写で記憶に残るので、そうすれば
『ああ、やっぱりあいつは暴走したか』って思えたんじゃないかな。と思うんですよね。
第1章の終盤で身を挺していた人達とか。使えたんじゃないかなあ。
あと、舞台・演劇をダシに使うのはいいけど、3回はやりすぎでしょう。
バラッド候をやり込めた時は、ありえると思いました。
それを参考にアルカンシェルの特別公演と言い出したときには、そんな手に引っ掛かるかい?と思いました。
(過去の英伝、海の檻歌に、全くそっくりな展開があるのです。
優位におごって公演を楽しむ兵隊さんとか、その間にこちらが行動するとか、同じなのです)
さらに「クロスベル開放」がらみで、イリアさんが復活したアルカンシェルの公演をダシにしたんですよね?
いい加減にせい!って突っこみましたよ。
そうだイリアさん。
彼女、なんでウルスラ病院から転院したんです?
最初シュリがすっごく深刻な顔して言うから、何かあるんだと思ってたら何もなかった。
病院に居たらまずかった展開もないですよね?
彼女が転院した療養施設の話も、最初の頃には出てたのに。
あ、キャラ数上限に達したので削りましたとか?
ささやかなキャラたちといえば、ユタ坊とシャーロットのクエストも、どんどん尻つぼみになって
最後は和解したあとのお話し合いだけになってしまいましたね。
残念でした。
☆☆☆
話の作りに関してはイマイチ乗り切れませんでしたが、
登場人物の魅力は相変わらずですし、ゼムリア大陸という世界にも関心はあります。
全力で待機!ではありませんが、次の作品も楽しみに待とうと思います。