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ミッシェルさん捏造企画:不確実な事柄を洗い出す

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不確実な事柄を洗い出す

そもそも、ティラスイールでは「ミッシェル」だったのか「ラップ」だったのかさえ確実なことはわかりません。
白き魔女のプレイ中に見聞きする「大魔道師オルテガ」の話も、吟遊詩人たちによって幾分誇張されているように感じられます。
それらやPSP版のみの年号設定要素を、1で集めた史実と重ね合わせ、自分なりに確定させてみたいと思います。

没ネタの扱いはどうしましょう。それほどないんですが、朱紅い雫に一つ転がってました。
シナリオ集や小説と実際のゲーム上での台詞の差分とかの扱いも迷うところですね。

1の年表に、〔疑問〕としていろいろ書き込んでみました。
ミッシェルさんの年齢を書き込んでみたら、結構、かなり、ショックだったりして…。

疑問を列記してみましょうか。いったいどれだけあることやら…。

生まれた国はどこですか?

初っ端から大いなる疑問です。

魔法使いを参謀に受け入れているアンビッシュはどうだろうかと考えたことがあります。
でも、ミッシェルさんの魔法能力が飛び抜けて高そうなので、国の中へ収まっているだろうか?と思いました。
結局若いうちに国どころか、自分の世界を飛び出して行ったわけですし、組織の一部分でいるのは無理だと思うんですね。

じゃあ、ラグピック村のあるフォルティアはどうでしょう。
それか、後年オルドスを作った所。
横道にそれますが、オルドスになる前、あの辺りはどの国の領地だったんでしょうか。
改めて白き魔女の世界地図を見ると、チャノムかなあ。ほら、気前の良さそうな人が大統領だし。(当時は違うでしょうが・・・)
そして今更、オルドスがヴァチカン市国見たいな都市国家じゃなく、ちゃんと領土は広いって気付いたりして(滝汗;;)。
う~ん、でも、生まれた場所としてはどうかな。当時は湿地帯ですよね。

あと、期待値が高いのはメナートかな。テュエールのある国です。
自身に土地勘があるから行動の拠点になっていただろうと考えると、ジュリオたちが聞いた「50年前オルテガがこの辺りを歩いていたかもしれないよ」という台詞の信憑性が高まります。

うん、いろいろと想像できますね。
ですが、生まれた国を確定しておくことにあまり意味はない感じですね。

家族は?

これも大きな疑問点ですね。いないはずはなく、でも、ゲーム上のミッシェルさんがまったく匂わせないものです。
あー、でも、別にミッシェルさんに限らず、みんな家族の話はしないですね。アヴィンとかルティスは別にして。

ティラスイールのどこかに家族がある。たまには帰ることもある。
……どうも、この、平凡な平穏が想像できません。
死別している。兄弟もない。
……天涯孤独だということです。彼の行動の気ままさを見るにつけ、行動を抑制するしがらみがなさそうに見えるので。

でもこれは、二次創作的には面白みに欠けるというか、ミッシェルさんの印象にある、人を突き放したような感じが出てこない気がするんですよね。

そんなわけで、私は、家族とは幼少時に離別しているんじゃないかと考えます。

ティラスイールの人々の様子からして、魔法を使う子供は仲間はずれにされたと思うのです。
外へ出さないようにして育てられたり、家でじっとしていない子供はどこかへ預けられたりしたのではないでしょうか。
どこかって? 魔法使いの元などです。
魔法使いは医師でもあると思うのです。回復魔法や毒消し、薬草の知識にも長けている存在。
恐れていても、常には避けていても、病気になったときには頼らざるを得なかったのではないでしょうか。
村はずれとか、辺鄙な土地とかにそういう魔法使いは住んでいたんじゃないでしょうか。
そして、そういう場所へ預けられて、でも迎えは来なくて、その後は放浪を人生とする生活に入っていったんじゃないかと思っています。

家族が居るとは言えず、かといって全く記憶がないわけでもない。自分の先祖をたどることも出来ず、なぜ魔法使いなのかを解き明かすことも出来ない。
そういった解消できない疑問を心に抱えているから、寡黙を愛する魔道師になったんじゃないかと思うのです。

その長い名前の由来は?

ミッシェル・ド・ラップ・ヘブン。
ほかの人が(ミューズは除くとしても)ジュリオとかローディとか、そういう短い名前なのに、なぜ一人だけこんな大層な名前を持っているんでしょう。

そもそも、「ミッシェル」と「ラップ」と、どっちがより彼自身を言い表しているんでしょう?
これはゲーム中で答えが出ていますよね。

最初からフルネームを名乗った新版は横に置いといて、旧版雫のラスト。
船上で初めてトーマスにフルネームを明かした後、「ラップと呼んでください。」と付け加えるところです。
旧版では、まだヴェルトルーナの存在がありませんから、ガガーブを渡る事はティラスイールへ行く事を意味します。
自分の故郷へ連れて行く人に、これまでと違う呼び方を勧めているわけです。
海の檻歌ではラップと呼び慣れているトーマスが、「ラップ・・・ミッシェルは」と何回か言い直していますし、ティラスイールではラップで通っているとみて間違いないでしょう。

だからと言って、「ミッシェル」が偽名というわけでもないんですよね。
名前をもらうっていうのは、あまり馴染みがないんですが、たまに物語とか史実で見たような。
功績をたたえて王様からもらったり、学問を究めてお師匠さんからもらったりするものでしょうか。
ミッシェルさんだったら魔法の修行でもらったりしたのかもしれません。
それには、彼を指導した魔道師(とは限らなくても良いのかも知れませんが…)が存在するっていう前提条件を作らなくてはなりませんけどね。

あと、これは物語から離れたところの推論になりますが、名前の意味から。
ミッシェル=Michael=ミカエルと仮定して検索。大天使ミカエルの主な活躍に「ドラゴンを倒す」とか「サタンを倒す」とかが出てきます。
ヘブン=heaven=天国、楽園、空、天。オルドスのシャリネがつかさどるのはたしか「空」。
つまり、ガガーブの物語上のキーパーソンだよ! と、名前で示していて、これだけ長い名前が必要だったと。
なんか全然面白くありませんが。

魔法はいつ、どうやって覚えたの?

もっと細かく尋ねると、覚えたのか、それとも生まれながらに使えたのか? ですね。

年表に上げたとおり、異界の魔女が500年に渡ってティラスイールへ来ていました。
あちらには生まれながらに魔法を持つ人がいます。何人かは、ティラスイールで生涯の出会いをして、異界へは帰らなかったのではないでしょうか。
その血統が受け継がれた……隔世遺伝みたいに、突如現れたのではないでしょうか。
彼の持っている魔法力が桁違いに強力そうで、アヴィンやマイルのように練習して習得したものとは思えません。

※2009/8/2 ここまで書きました。

檻歌の異界で、魔法の力比べをしていて、大人に叱られていた子供たち。あれをミッシェルさんは見ているわけです。
どんな気持ちで見たんだろう。自分に重ね合わせて見たんじゃないだろうか。
ティラスイールでも異界でも、魔法を使うことには制限が大きくて、その抑圧された中で精一杯生きている人々を見たから、魔法の修行の場を作ろうと、自分の世界から変えていこうと思い付いたんじゃないでしょうか。

あれ、話が横に行ってしまった。
誰に教わるでもなく、自然と魔法を使うことを覚えたに一票。そうすると、先生はいないことになりますね。
小さくて善悪の判断がつかないくせに、風とか水とか火とかを操っていたなら、周囲が危険を感じたのは納得できるかも。有無を言わさず「やめろ」と言ったかも知れないですね。
自分が親だったとしても、やめさせるかも。やりたいことを押さえられて、伸び伸びと育てられなかったら、自分の力を否定するような方向に育ってしまわないかな。
なかなか本気を出さないのは、そういう側面もあるのかもしれません。

老年期のお茶目さと、若い頃の真面目さ。素の性格はどちら?

謎だ……。
自分で疑問を提示しておいて、こんなに途方に暮れるなんて。

人の性格って変わるもんですが、結構極端な変化してますよね。

ラップじいさんと呼ばれている老年期、変わり者で、でもちょっとお茶目なところがありますよね。「世界を旅した」という主張は、ジュリオたちには面白い冗談のように受け止められているみたいですが。
エピローグで二人に語って聞かせることは、ミッシェルさんが歩んできた人生のまとめでもあり、実感していることなんでしょう。
一人二人の英雄が何とかしてくれる世界じゃなくて、たくさんの人が力を出し合っていく世界が来るって。真面目な事も言えるんですよね。
でも、若い頃の生真面目さとは、違う真面目さだと感じるのです。ちょっと丸いというか…、円熟味が出ているというか。

反対に、若い頃のミッシェルさんにはあまりふざけたところが見られません。
新版の雫で、いささかへたれたキャラクターにはなっていますが、あれは自分の素性を隠したいが為の方便に見えます。
すっとぼけたところも多いのですが、あれも相当計算ずくだと思います。アヴィンとルティスに「若い人はうらやましい」とか、パルマンとアリアで盛り上がってるさなかに「それはうらやましい」だとか。
とうの昔に感づいていても、自分の腹に収めたままだったんじゃないかなー。周囲を巻き込まず、一人で納得してそれで良しという感じ。
旧雫や檻歌だと、もう少し活発な印象です。それでも真面目がデフォですよね。
ふざけ合えるほど親しい間柄の友人がいないから、という事でしょうか。
檻歌だと、トーマスとは随分年季の入った付き合いっぷりに見えるのですが、いかんせん、二人が一緒に行動しているシーンが殆どないという……。
(トーマスが異界パーティに入れば最高でしたが…。マイルがいればジャンは留守番でもいいのにって、当時散々ぼやいた記憶が^^)
それでも髄所で言葉が不要な感じは見せていましたから、気の合う二人なのでしょう。

そういえばトーマスも、雫に比べて檻歌ではずいぶん軟派なおにーさんになってました。
トーマスは軟派な方がかわいいですよね。態度だけ軟派。中身はすごく真面目で計算できてて用意周到な人。
二人して丸くなって冗談も飛び出すようになっているのかな。影響しあっている部分もあるのかもしれませんね。

砦で孫相手にわがまま爆発していたルーレ爺さんと、グースとぶつかったのを大立ち回りに誇張してたラップ爺さん。
影響しあった結果がこれかと思うと・・・ため息が出ます。なんてお茶目なんだ。
どちらも、天然でそうしている風ではないから、そこは救いですが。

16歳でラグピック村に現れた理由は何?

これこそ本当に謎そのものですが…。

「現れた」というからには、それまでは「いなかった」のでしょう。ラグピックが生まれ故郷という説は没ってことです。

じゃあなんで現れたんでしょう。しかも16歳。
14歳ならなんとなく理解できるじゃありませんか。14歳はラグピック村では成人の儀式に出る歳です。古式の巡礼に興味があるので参加させてもらえないか?と言ったとか、理由が想像できます。
でも16歳。
実際には年齢は村によって決まっているものらしいですから、16歳で巡礼に出ている村も残っているかもしれませんが。すくなくともラグピック村では、とっくに巡礼を終えて大人になっている歳です。

それでも、巡礼や魔女がらみだとは思うんですよね。
古式の巡礼の残っている村は数少ないと表現されているけど、ラグピックだけに残っているとは言ってないと思うんです。それらの村を訪ね歩いていたかもしれないな~と思うんです。
魔女=魔法ですから。自分のルーツを探ろうとしていたのかも。

もしくは、あの村は山の高いところにあるので、「魔女の海の発光現象」が見られたかもしれません。
その神秘を自分の目で確かめてみたくて、村の広場あたりに真夜中に出現する・・・というのもかっこいいと思うんですが。

古式にのっとった巡礼は経験したの?

真実の島でアヴィンに啓示を見させるとき、銀の短剣の代わりと言ってミッシェルの魔法を代用したのが旧版。
私たちのような者が見るにはコツがあると言って、ミッシェルの魔法を使ったのが新版。

若干意味合いは違いますが、魔女の鏡やシャリネについて、大変物知りなのは共通しています。
若いうちから、古式の巡礼には大いに興味を持っていたようですね。理由は今まで何度も述べてきたように、古式の巡礼が異界の魔女の始めたものだからでしょう。

だとしたら、ミッシェルさん自身もこの様式にのっとった巡礼を体験しているのでしょうか? 何か啓示を受けているのでしょうか。
それとも、当時まだ賢者も配置されていなかったシャリネを訪れて、勝手に研究していたんでしょうか。その場合にも、魔女の鏡は何かを映し出したのでしょうか。

この点で悩ましいのは、ミッシェルさんに師と仰ぐ人がいたかどうか分からない点です。もしくは共同研究する友人などがいたかどうか。
全く孤独だったと考えることも出来ますが、少し引っかかるのが、旧雫で、真実の島から戻った後、一度ティラスイールへ帰ると言っていることです。
アヴィンの旅に巻き込まれたあのタイミングで故郷へ帰るというのは、何かあちらへ顔を見せる用件があったように想像できます。
ミッシェルさんの安否を心配してくれる人が、少しはいたのかな?と想像するのです。
仲間がいたとしたら、それは、ティラスイールの魔法を巡る研究の仲間というのが自然じゃないかと思うのです。

ああ、でも、研究することと巡礼を体験することは同じじゃないですよね。
巡礼の旅を体験しているかどうかは分からない。
でも巡礼の人々がどうやって鏡の託宣を受けるのか、どんな順番でシャリネを巡るのか、といったことは熟知しているのでしょう。

銀の短剣は何本作ったの?

一本説と、共鳴石の数と同じ二十四本説がありますよね。
でも、「銀の」短剣と呼ばれるためには、銀の含有量が高い必要がありますよね。
手のひらサイズの石ころ24個に、どれだけの銀が含まれているのでしょうか。不足分はミッシェルさんが用意したのでしょうか。
そう考えると、銀の短剣は一本だけ作られたと考えます。

ジュリオが持ってたのは、その作った短剣なの?

村長さんから手渡されたのですから、ラグピック村の銀の短剣でなくてはなりません。
でもそれは、ミッシェルの持っていた銀の短剣とは限りませんよね。
魔女をまねて古式の巡礼が始まったのは約650年前。魔女たちから「鏡に託宣を映せる銀の短剣」をもらえたからこそ、この風習は成立したのだと思います。
ラグピック村にも古来からの銀の短剣があるはずです。ミッシェルが隠居したときに持っていたであろう剣とは別に。

でも、杖・剣と共に置いたときに封印が解けるという魔法を施したのはミッシェルの持っていた銀の短剣でしょう?
自身の正体をどこまで村長に話していたかわかりませんが、封印のために村の銀の短剣を借り出すなんていうことは、しないと思うんです。

じゃあ、どこで入れ替わったんですか?
まさか、グースとやりあったときに入れ替えたんですか? でも、そんな事件が起こることなんて予測できませんよね。
隠居したときに村長と内密のやり取りでもしたのでしょうか?
でも、その時点では、将来必要になるかどうかなんてわからないし、今までの短剣をどうするのかという問題も発生します。

銀の短剣を作って、封印を施してから、ジュリオとクリスの巡礼の出発までの間に、どこかで銀の短剣は入れ替わった……。そう思いたいのですが、なんだか自信がなくなってきました。

ラグピックへ隠居した理由は?

16歳のときの訪問が、この隠居場所選定の理由になっているのかどうか?
それとも他に何か理由があるのか。

ラグピックの人たちは、魔女が始めた古式の巡礼を続けていたわけですが、じゃあ、200年前魔女を見かけなくなってから、魔法を避ける多くのティラスイールの人々と、同じ考え方になったのでしょうか?
あれ程高い山の村です。安全のため、村の出入り口は大人が交代で見張りに立っているくらいです。
山を降りて買出しに行くのも大仕事。魔法の助けがあれば、借りたいというものじゃないでしょうか。

なにか、ミッシェルさんにとって居心地の良い場所だったのなら良いなあと思うのです。
もっとも、ジュリオもクリスもラップ爺さんが魔法を使うところなんて見たことないそうですから、居心地は良くとも、あれこれ隠していたようですが。

エスペランサーはデュルゼルにしか渡さなかったの?

PSPではフォルトが借りてましたけどね。あれはちょっと横に置いといて。

そんなに簡単に人に渡されていたら悲しい。エル・フィルディンの旅の仲間みんなの感謝がこもっていますし、どんな状況下で生まれた剣なのか、ミッシェルさんは知っているのですし。
ずっと、何十年も持っていたんでしょうね。次の持ち主にふさわしい人が現れるまで。

魔法を殆ど失ったと言いながら狼から人を助けたりしてるけど、残った魔力はどのくらい?

ごく初歩のファイアーボールくらいなんでしょうか。魔獣じゃなくて狼なら倒せそう。
当然、転移魔法は消えてますよね。封印を施す力もないのかな。

ラグピックの人たちには正体を見せるそぶりもないのに、なんで通りすがりの人にあれこれ話したのでしょう。
それともあれは、助けられた一家が独自に調べ上げたことなんでしょうか。だとしたら、シノン一家あなどり難し。
彼らがアンビッシュの人でなかったら、ご都合主義だねと言ってしまうかも知れません。
アンビッシュの人だからこそ、早くから魔法使いを、オルドスを受け入れていたのだと思います。

白き魔女序盤の「ここ(ラグピック村)だけがわしの村だ」と言ったのはどういう意味?

「世界のあちこちを旅してきたが、ここだけがわしの村だ」だったかな。

「ここがわしの村だ」と言っていたら引っかからなかったと思うんですが、「ここだけがわしの村だ」とおっしゃってます。
なんで、ラグピックだけなんでしょう。

エル・フィルディンファンとしては悲しいです。それにテュエールにも愛着はないんですか? オルドスにはないんですか? と聞きたくなります。

きっと、隠居した当時は、好きなときに好きなところへ(転移して)行けたでしょう。ラグピックがたった一つの拠り所ではなかったと思います。
でも、力を失ったらどうでしょう。そして、歳を重ねて老いを実感していたら。あの山の上の世界が全てになったら、そういう言葉も出てくるかなぁと思います。

それは、私にはまだ、血を吐くような、あきらめの言葉に聞こえます。
他の世界を忘れたわけでなく、その全てを自由に行き来していた過去をわすれたわけでなく。
全て失くすことを承知の上でありったけの力を使った。代償として残ったのがあの村だけだった。
納得して行ったことでしょうが、内面では相当辛かったのではないかと思うのです。

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