Fanfiction 二次創作 封印の地|酒場
酒場
6 ミッシェルとアヴィン2
ガガーブの、嵐に向かっていく時。
私はひたすら進むことを考え、この船を守る事を考えます。
それには、一点の曇りもなく、迷いもない精神が必要です。
今まで、一度も迷った事はありませんでした。
自分が迷いを生じるなんて思いもしなかった。
自分でもわからないんですよ。
どうしてこんなに心が乱れてしまうのか。
私は・・・どうしてしまったんだろう。
アヴィン、私はね、
貴方と一緒に冒険した日々が忘れられないんですよ。
「俺と?」
そう。
頭ではわかっているのにね。
私たちはお互いの必要とされている場で
生きていかなくてはならない。
でも、
心のどこかで冒険に身を投じる日々が
続いて欲しいと願っているんです。
エル・フィルディンを二人で歩きましたよね。
あの時の私は自由だった。
自分のなすべき事に巡り合っていなかった。
今は・・・。
アヴィン。
・・・私の側にいてください。
今だけ、この宴の間だけでも・・・
「俺は、・・・俺は出来ないよ。」