Junkkits

おまけ

イラスト一覧へ戻る 二次創作一覧へ戻る サイトトップへ戻る

元々は、深い闇の中で生まれたネタだったんですけど、
下書きの段階でギャグになりました(^^;)。
なので正々堂々お広めです~。

共に萌えてくださる方はどうぞお持ち帰りくださいv
禁転載。個人で楽しむ用途に限ります。
763×600(46k)jpg

ミッシェルにお姫様抱っこされたアヴィン

「大丈夫ですか? アヴィン。」
「う…や、ちょっと……。」
アヴィンは唯一身体を支える拠り所…というにはとても心細いものだったが…のミッシェルの手をぎゅっと握り締めた。
足元を見てはいけないと思うのだが、遥か下方の大地のパノラマから目が離せなかった。
体中からどっと汗が噴き出す。心臓が音を立てて騒ぎ出した。
無理矢理視線を外そうとして身体をひねると、あっという間に安定を失った。
「うわあっっ!」
落ちる!と思うと身がすくんだ。
「危ない!」
ミッシェルがあわててアヴィンの身体を掴んだ。
アヴィンは両腕でミッシェルにしがみついた。
「落ちる…」
そう訴える顔は蒼白になっていた。
「私に掴まっていれば大丈夫です。心配要りませんよ。」
ミッシェルはそう言ったが、アヴィンは震えが止まらなかった。
「いきなり飛ぶのはまずかったでしょうか。でもしがみつかれては私も上手く飛べません。……そうだ!」
ミッシェルはアヴィンの脇に片腕を差し入れてしっかり掴まえると、自分の身体をすっと沈み込ませた。
「わっ!」
アヴィンは上半身が沈む形になり、足の方は浮き上がった。
「やめーっ、何するんだ!」
悲鳴のような声をあげ、アヴィンはミッシェルの肩にしがみついた。
「うん、これでいい。アヴィン、もう大丈夫でしょう?」
ミッシェルが聞いてきた。
「え?」
アヴィンはしがみついていた腕を緩めた。
見ると、宙に浮いた足はミッシェルの片腕に支えられていた。
肩と足とで身体全体が支えられ、空に浮いているという恐怖感は感じなくなった。
けれども………

「これじゃ、女の子みたいじゃないかーっっ!!」
顔を真っ赤にして抗議するアヴィンをミッシェルは知らん振りして無視し通した。

END 2003.9.4

イラスト一覧へ戻る 二次創作一覧へ戻る サイトトップへ戻る