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カヴァロ解放

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day0-1

「くそ、パルマンめ。」
カヴァロ市役所の市長室。
執務机に座ったゼノン司令は立腹していた。
「あの若造の一言で、我が第7師団は滅茶苦茶だ。」
第7師団。正規兵ではなく、非常徴収された民間兵が半分を占める師団だ。
実はこれでもまだましな方であった。
師団の中にはまったく実用にならないものさえあった。
ヌメロス軍は急激に肥大してきた。
元からあった第1師団、首都警護の第2師団を除けば、どれも急ごしらえの軍隊ばかりであった。
士気の上がらない兵たちを規律で縛り上げてここまで来たのに、パルマンが叫んだ一声で、兵士たちは疑心暗鬼に陥ってしまった。

「カヴァロ市民よ、聞いてくれ!この街を襲った木人はヌメロス軍が放ったものだ!ヌメロスの同胞たちよ!私の言葉を聞いてくれ!」

「まったく・・・!」
正規兵の多くを割いて準備してきたのに。
カヴァロ側にも知られることなく、街の占拠も出来たのに。
そして、何より皇帝陛下の望んでいた、不思議な歌声を持つ娘も捕らえたというのに!
「あいつが全てを台無しにしてくれた!」
出来る男だと思って重用していた。
兵から信頼される様子に不安を感じ、本国から離れた地味な仕事を与えはしたが、まさか軍を裏切るとは。
ゼノン司令は傍らに控えている書記に言った。
「触れを出せ。元ヌメロス軍パルマンおよび、パルマン隊4名を手配する。それに、あの旅芸人の一座もだ。情報を提供した者、連行してきた者に報奨金を出す。それと、アリアに関する手がかりを報告した者にも金を出すとしよう。」
「はっ!直ちに手配いたします。」
「うむ。」
ゼノン司令は椅子の背に体を預けた。片手が無意識に机の端を叩いている。
この失態を何とか取り繕わねば、皇帝陛下の別命を受けているブレガー大佐に負けてしまうではないか。

「あなたたち、何者です?!」
よく通る声が、カヴァロ国際劇場に響き渡った。
「しまった!」
「鉢合わせだ!」
今しも屋上から降りてきた紅いバンダナの青年アヴィンと、背中にブーメランをくくりつけた青年マイルは、階段の途中で足を止めた。
二人は、階下のホールで右往左往していたカヴァロの市民たちに見つかってしまったのだ。
二人を見つけた市民たちはどっと階段を上ってきた。皆、目が血走っている。
無理もない。今この瞬間にも、市内の一角でヌメロス兵との戦いが起こっているのだから。
男たちの中には、こん棒やクワを手にした者さえいた。
真っ先に走ってきた女性が、腰に両手を当てて二人の前に立ち塞がった。
派手な色のスーツを着て、かかとの高い靴を履いていた。
「あなたたち、ヌメロス軍の兵隊なの? ここで何をしていたのかしら。」
女性は凛とした声を張り上げた。
その声を聞いて、今しがた二人を見つけて大声を放ったのがこの女性だとわかった。
周りの男たちが成り行きを見守っている事からして、市民たちの中では、指導的な役割をしているらしい。
「俺たちは別に怪しい者じゃない。」
憤慨した口調でアヴィンが言った。
「アヴィン、それじゃ言い訳にしかならないよ。」
マイルはアヴィンを制して黙らせ、スーツ姿の女性に向き直った。
「勝手に建物に入り込んだことはお詫びします。僕はマイル、こちらはアヴィンです。僕たちは旅の者で、しばらく前からこの町に足止めされていたんです。先程の脱走計画のことを酒場で小耳にはさんで、何かお役に立てるんじゃないかと思って屋上に潜んでいました。」
マイルが言うと、女性の後ろにいた市民の一人が異議を唱えた。
「私たち、今日はヌメロスの兵隊たちしかここには入れてないのよ。一体どうやって入り込んだの。」
「正面の入り口からだ。」
アヴィンが答えた。
「いつの間に・・・。」
「ヌメロスのゼノン司令が入っていった時だ。皆そちらに気を取られていただろう。」
「アヴィン、そんな言い方じゃ逆効果だよ・・・。」
マイルがたしなめるが、疑われた事が気に入らないアヴィンは反発のこもった言い方を改めようとしなかった。
「私たちの隙をついて侵入したのね。」
「だから、堂々と正面から入ったって言ってるだろ。」
「やめてよ、アヴィン。」
「およしなさい。」
マイルと女性とがほぼ同時に叫んだ。
アヴィンと、口論していた市民はばつが悪そうに黙り込んだ。
再び先程の女性が口を開いた。
「ともかく、二人の話を聞かせてもらうわ。ロザリアさん、デミール市長の部屋へ伺って良いか聞いてきてちょうだい。」
「メリトスさん、こんな奴を市長に会わせるなんて危険だ。」
「そうだ、何するかわからないぞ。」
「この二人はうそは言っていないと思うわ。さあ、この件は私とデミール市長が預かります。皆はこの建物がヌメロス兵に占拠されないように、下に戻ってちょうだい。」
女性の言葉に、市民たちはぞろぞろと階段を降りていった。
こん棒を握り締めた一人の男が、頑固に階段にとどまっていた。
「メ、メリトスさん。俺、何かあってはいけないから、こいつらに付いてます。ま、任せてください。」
「ありがとう、ブランさん。」
「おい、人を勝手に悪者扱いするなよ。」
「私たちはあなた方をこの建物に招待していないわ。勝手に入り込んだ以上、あなたたちの潔白が証明されるまでは疑われても仕方がないと思うのだけど?」
メリトスがアヴィンに言った。
「う・・・」
「アヴィン、この人の言うとおりだよ。僕たち忍び込んだのは確かなんだ。」
返す言葉をなくしたアヴィンを、マイルがぽんぽんと背中をたたいて慰めた。

アヴィンとマイルは、国際劇場の反対側の桟敷へ連れて行かれた。
一番奥に、市民に守られた部屋があった。
警備と言っても、こん棒を持っているだけであったが。
「悪いけれど、武器を預からせてもらっていいかしら。」
部屋の前でメリトスが言った。予想された事だったので、アヴィンもマイルも素直に剣とブーメランを渡した。
「これ、大層な物ね。」
メリトスが受け取った剣を見て言った。アヴィンが驚いて言い返した。
「剣に詳しいなんて、あんたもただの人じゃないんだな。」
「興行を手掛けていると、いろいろな世界に友人が出来るものなのよ。さあ、こちらにカヴァロのデミール市長が待っているわ。」
メリトスは二人を市長の部屋に押し込んだ。
「デミール市長、この二人が屋上に不法侵入していた若者です。」
「おお、お手柄ですな、メリトス女史。秘書官の話では、彼らはヌメロス兵ではないと言っているとか?」
「ええ。私も違うと思います。・・・この二人の言葉づかいはヌメロスのものではありません。それどころか、こんな話し方は聞いた事がありませんから。」
「えっ!」
アヴィンとマイルは顔を見合わせた。言葉の事を気付かれているとは思わなかったのだ。
ヴェルトルーナでも二人の言葉は通じた。ただ、エル・フィルディンでもヴェルトルーナでも独自に発達した部分があるので、スムーズに話すにはいささか苦労が要った。それを、今まではよその土地から来たからと言って偽ってきたのだ。
「ほお。」
デミール市長は改めて二人を見た。
「君たち、私がカヴァロ市長のデミールだ。こちらの女性はメリトス女史。メリトス・グループは知っているだろう?」
「いや・・・。」
「ヴェルトルーナにとどろく興行師のメリトス・グループだよ? フム、まあいい。さっそくだが、なぜ君たちがこの劇場の屋上にいたのか、教えていただこうか。」
「俺たちは・・・!」
「僕から話すよ、アヴィン。」
マイルがアヴィンを制した。
「はじめまして、デミール市長さん。僕はマイルと言います。こちらの連れはアヴィンです。僕たちは流れ者の傭兵志願なんです。ヌメロス帝国が徴兵をしていると聞いたので、街へ出てきたんですが、この間の木人兵の騒ぎでカヴァロに足止めされていたんです。」
マイルは一息ついて、市長をちらりと見た。
真剣な顔で聞いているが、表情までは読めなかった。
「星屑のカンタータがヌメロス兵だけを招待する企画に変わったと聞いて、おかしいと思ったんです。市庁舎に不思議な女性が監禁されていることもうわさで知っていましたし。この二つを一緒に考えたら、皆さんが女性を救い出すために一芝居打つんだって事は想像が付きました。そこで、一番見晴らしの良いこの国際劇場に入り込んで、屋上で見守っていたんです。こんな事をしでかすヌメロス軍に入る気持ちは失せていましたし・・・。」
どたどたどたっと部屋の外で大きな音がした。
続けて、バタンと大きな音を立ててドアが開いた。
「市長、報告しますっ。マクベインさんたちは無事に高架水路を抜けてカヴァロを脱出しました。アリアさんも一緒です。」
「おお。そうか!」
「脱出を手引きしてくれたヌメロス軍のパルマン隊長は、市庁舎の前でゼノン司令に囲まれましたが、部下と共に囲みを突破して、そのままカヴァロを出て行ったようです。」
「パルマン隊長も無事だったか。知らせてくれてありがとう、トムソン。君も下の守りを手伝ってくれたまえ。」
「はい!・・・あ、そうそう。高架水路でマクベインさんたちがヌメロス兵に囲まれたとき、この劇場の上から何かが飛んできて、ヌメロス兵をやっつけてくれたんですよ。あれは何だったんですか?」
「・・・・・・何かが飛んできた??」
デミール市長は眉を寄せた。
マイルとアヴィンはぱっと顔を輝かせた。その二人に気付いてメリトスが男に聞いた。
「ねえあなた、その飛んできた物って、これかしら?」
メリトスはマイルから預かったブーメランを持ち上げて、男に見せた。
「あ、そう、それです!くるくる回りながら飛んで来て、ヌメロス兵を一撃したんです! いやあ、胸がすっとしましたよ。」
「わかったわ。ありがとう、もういいわよ。」
メリトスは笑顔で答えた。男は興奮さめやらぬ顔つきで出て行った。
「君たちが手伝ってくれたのか?」
デミール市長はマイルたちに尋ねた。
「はい。あの人たち、無事にこの街から出て行ったんですね。捕まらなくてよかったです。」
マイルは胸を張って答えた。
「そうか・・・。だいたい話はわかった。しばらく待っていてもらえるかね?私たちも考える時間が欲しい。」
デミール市長とメリトス女史は目線を送り合った。
「はい。よろしくお願いします。」
マイルは深々と頭を垂れた。アヴィンも慌てて頭を下げる。
「秘書官、この二人を部屋に案内してくれ。」
市長が言うと、部屋の隅で仕事をしていた男が立ち上がった。

マイルとアヴィンは、劇場の中の狭い部屋に通された。
両側に棚があって、舞台装置やら垂れ幕やらが大量に詰め込まれている。
かろうじて座れるくらい床が見えていた。二人はそこに座り込んだ。
窓はなかった。部屋とは言うが、牢屋に近い扱いだった。
外には先程から付いて来ている男がこん棒を持って番をしている。
もっとも、これも疑いの晴れるまでと信じているせいか、今はマイルにもアヴィンにも、不満はなかった。
「あの連中、大丈夫なのかな。」
アヴィンが言った。
「ちゃんと理由は話したんだから大丈夫だよ。今までずっと傭兵志願の若者で通してきたんだからさ。それに、街の人が僕たちが助け舟を出したところを見ていたんだ。あれは大きいと思うよ。」
「そうじゃなくてさ。こん棒や木の棒で守っていて、もし本気で突入されたら大丈夫なのかと思ってさ。」
「この劇場の事か。それは・・・カヴァロの市民が何とかする事じゃないかい?まさかこれ以上手伝いたいの、アヴィン。」
「ヌメロス側は鎧兜の完全武装だぜ。剣だってそれなりの物を持っている。たとえ中身が農夫だって、ここの市民が太刀打ち出来る訳がない。」
「それはそうだけど、僕たちは他にやることがあるじゃないか。」
「カヴァロの市民の方が、ヌメロスの行動について良くわかってる。謎の女性はもうカヴァロにいない。俺たちが調べられる事はなくなったんだ。ヌメロス軍の行動を調べるなら、ここの市民と共同で当たった方がいい。」
「うーん、アヴィンの言う事も一理あるとは思うけど・・・。」
「だろ?疑いが晴れたら、今度はこっちから手伝いを申し出ようと思うんだ。この街にはちゃんと組織された自衛団もないみたいだからな。」
「止めても聞きそうもないね、アヴィン。」
「放って置けないじゃないか。」
「そこが君に良い所でもあるんだよね。・・・わかった。協力を申し出てみよう。でも、僕たちの本当の素性とか、目的とかは、絶対に話しちゃダメだよ。」
「わかってるって。」

数時間後、二人を迎えに、秘書官がやって来た。
「ブランさん、もう結構です。どうもありがとうございました。さ、マイルさん、アヴィンさんこちらへおいでください。」
再び市長室に通されると、そこには先程はいなかった長身の若者が同席していた。
「マイル君、アヴィン君、狭いところで待たせてしまって済まなかった。君たちの事を少し調べさせてもらったよ。」
デミール市長は単刀直入に言った。
「もっとも、カヴァロにやってくる人間を、全部調査しているわけじゃないからね。市民たちに聞いたのだが、あまり君たちを見かけた者はいなかった。唯一、市庁舎の隣のパン屋の親方がね、元気の有り余っていそうな若者がこの頃よく買いに来ると教えてくれた。それと、先程マクベインさんたちを助けてくれた事。これはたくさんの市民が目撃していたよ。」
デミール市長は立ち上がって二人のそばへ寄ってきた。
「君たちがヌメロス兵でないことは確かなようだ。疑いをかけて申し訳なかった。」
「いいえ。信じてくださって、ありがとうございます。」
マイルが頬を紅潮させて答えた。
「さて、君たちは自由の身になったわけなんだが、実はお願いがあるのだ。」
アヴィンが目を細めた。
「何だ?」
「傭兵志願の君たちなら分かるだろう。われわれカヴァロ市民には、ヌメロス兵を追い出すための力がない。」
デミール市長は悔しそうに言った。
「カヴァロは芸術都市として栄えてきた。豊かな人材を誇っているが、それは芸術においての話だ。こうして占領されてみると、彼らに太刀打ち出来る武人がいないのだ。街道の出入りも止められて、他の都市に応援を求めるのもままならない。」
アヴィンとマイルは顔を見合わせた。
「そこでだ。われわれに力を貸していただけないだろうか。われわれは、自分たちの力でヌメロス兵を追い出すしかないと考えている。そのための勢力に加わって欲しいのだ。」
「市長さん、安心してくれ。俺たちも同じ事を申し出ようと思っていた。」
アヴィンが言った。
「なんと!」
「嬉しい事を言ってくれるのね。」
後ろで控えていたメリトス女史が言った。
「ヌメロス兵を追い払わない限り、この街の人が安心出来ないだろう。俺たちにも手伝わせてくれ。」
「ありがとう、アヴィン君、マイル君。よろしく頼むよ。」
デミール市長は二人の手を取った。
「がんばります。」
マイルが答えた。次にメリトスが握手を求めた。
「改めて自己紹介するわね。私はメリトス。ヴェルトルーナで手広く商売をしているわ。この街に閉じ込められているのは、私にとっても非常に困る事態なの。何とか片付ける方法を考えていきましょう。それと、私の経営している宿屋に部屋を用意できるわ。あなたたち、今までどこに泊まっていたの?」
「・・・野宿とかだけど・・・。」
「まあ、信じられないわね。それなら支払いの心配はしなくていいわ。二人一部屋でいいでしょう?」
「かまいません、ありがとうございます。」
マイルが答えた。
最後に、一番後ろにいた若者が前に進み出てきた。
「僕はバルタザール。演奏家です。星屑のカンタータの仕掛け人の一人です。マクベインさんたちを助けてくださってありがとうございました。」
「いや、見ていられなかっただけだ。感謝されるような事じゃない。」
「いいえ。マクベインさんたちと一緒にいた、アリアさんという方を、どうしてもヌメロスの手には渡したくなかったんです。彼女は、カヴァロ市民の救世主なんです。」
「そうか・・・。よろしくな。」
アヴィンは一瞬何かを聞きたそうな顔をしたが、言葉に出さずにバルタザールに手を差し出した。マイルもそれに習い、三人は握手をした。
「これをお返しするわ。」
メリトスがアヴィンの剣とマイルのブーメランを差出した。
ホッとした顔でアヴィンは剣を腰に差した。マイルが背中にブーメランを背負うと、バルタザールが言った。
「マイルさんのブーメランは、持ち歩くと目に付きますね。たくさんの人が目撃しているし、ヌメロス軍にも伝わっているでしょう。」
「やっぱり、そうかな・・・。」
マイルが渋い顔をした。
「目立たないように袋に入れるか、いっそ、持ち歩くのをやめたほうがいいと思いますが。」
「う~ん、でもこれがないと不安だなあ。」
「手配されたりしたら大変だぞ、マイル。護身用の剣なら予備のものがある。しばらく辛抱した方がいい。」
「そうだね・・・。わかったよ、いざっていう時までは持たないようにする。守ってよ、アヴィン。」
「まかせとけ。」
「それと、その旅行用のマントも目立ちますね。あとはアヴィンさんのバンダナが・・・」
「バルタザールって言ったな。そんなに目立つか?俺たち。」
「ええ。だってこの街には軍隊どころか自警団さえないんですからね。傭兵の方は珍しいから目に付くんですよ。」
「・・・どうする、マイル。」
「郷に入れば郷に従えって言うよね。バルタザールの言うとおりにしてみようよ。」
「いっそ髪を切ろうかな・・・」
アヴィンの指が、垂れている前髪をもてあそんだ。

「我々の占拠状況は変わっていないか?」
「は。カヴァロの東・西・南の出口はいずれも我が軍が押さえております。デミール市長および、メリトスグループ総裁は、カヴァロ国際劇場とその周辺にいるもようです。」
「うむ。」
そこへ士官が一人、一枚の紙を持ってやってきた。
「司令。デミール市長より、パルマン隊長の言った木人兵の一件について、質問状が届きました。」
渡された質問状を一読して、ゼノン司令は渋い顔をした。
「パルマン隊長の発言は事実無根である。我々は、カヴァロ市民の平穏を守るためにここに駐在している。そう返答せよ。」
「はっ。」
「司令。今の立場では、市民の活動を制限する事が出来ません。いっそ戒厳令を出してはどうでしょう。」
「いや、そこまであからさまにしては周辺の町からの反発が懸念される。我々は侵略者になってはならんのだ。これは皇帝陛下のご命令だ。」
「・・・承知しました。」
「捜索隊の準備はどうだ? 準備が出来次第、街の西へ捜索隊を出すぞ。アリアを何としても奪還せねばならん。」
「まもなく準備が整います。もうしばらくお待ちください。」
「急がせろ。」
「はっ!」

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